Naughty Kid 怒りの日

Anger is an energy, it really bloody is

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Kids in the city

「よう、一緒に東京に行きたいか?」 小学4年生の夏休みのある日にじいさんにいきなり言われた。 オレは二つ返事で 「行きたい!いつ行く?」 欲しいものをねだっても何も買ってくれたこともねえじじいだが、たまーに遠くへ連れ出してくれるのがじじいのいい…

Aggravation place

オレの住んでた地域は川沿いで貧乏長屋や同じ形をしたボロアパートが点在する妙な住宅地だった。 杉林が近くにあって、夜は街頭もなく真っ暗、坂だからけの山道がいたるところにあり、家の目の前は広大な田んぼが広がってて夏はカエルの大合唱を聴きながら寝…

One Step Beyond

オレと同じような環境に育った奴ってのは世界的に見ればそう珍しくない。なんなら性的虐待がなかっただけまだマシな部類かもしれない。 その手の奴らの中にはひねくれて、こんな自分にしたのは環境のせいだとか、こんな時代のせいだとか、親のせいだとかいう…

悪たれ小僧

母方の祖父。 オレの最初の親友であり愛すべきクソじじい。 肌は浅黒く、髪の毛はカーリーヘア、髭面で瞳の色は茶。 革靴を履くことをとことん嫌いスーツにオールスターというトム・ペティを先取りした出で立ち。 出身国不明、本名不明。 職業ですら家族は誰…

1981

1981年3月。 オレはクソ田舎の山奥で生まれた。 2000グラム程度の未熟児一歩手前、右の顔にはアザがあり、また母方のじいさんの血を色濃く受け継いだオレは両親にも、1つ上の兄貴にも似ていないことに母親は大きく失望したらしい。 そう、生まれたその瞬間…

Death or glory

人に言われせればオレは頭がいいらしい。 またある人に言わせればカタワと思えるほどひどく頭が悪く、またある人からは良い人に見えて、別の人から言わせりゃトンデモなく嫌な野郎だそうだ。 結局、他人から見る自分というのは誰しもが酷く曖昧で、人の都合…