Death or glory
人に言われせればオレは頭がいいらしい。
またある人に言わせればカタワと思えるほどひどく頭が悪く、またある人からは良い人に見えて、別の人から言わせりゃトンデモなく嫌な野郎だそうだ。
結局、他人から見る自分というのは誰しもが酷く曖昧で、人の都合のいいように映ってるだけか、人の解釈を超え、無理やり”それらしい人物”にされてるだけかもしれない。
みんなが思っているオレの人物像はある意味では正しいのかもしれないし、全て間違っているのかもしれない。
自分がどんな人間かなんて本当は自分自身でもわかっちゃいないしな。
負け犬として生まれ”自由に生きることが最も不自由”な日本で苦しみ
「30までには死んでるか塀の中。」
「引き取り手のいない粗大ゴミ」
などと言われながらも、偶然か必然か運良く40年生き伸びてこられた。
世間から言わせりゃオレは完全に負けらしい。だが、世の中からどれだけ負け組扱いされようがオレが負けを認めなきゃ負けじゃねえ。
ー栄光か死かー
生きてるならまだ勝負は終わっちゃいない。
そうやって必死にもがきつづけた40年、自分自身の半生を振り返りつつ、改めて自分が何者なのか自身と向き合い、また君達が知らないオレの真実をほんの少しだけこっそり伝えようと思っている。
さっさとこの世をおさらばしたあの野郎、40という若さで亡くなったしまった恩師、全てを教えてくれた祖父、生命を燃やして必死に生きる君達へ捧ぐ…